THEME/テーマ

現在関心あるテーマ/これまで取り組んできたテーマ

学際的研究領域としての「戦争社会学」の構築
社会学だけでなく、人文・社会科学の研究者が学際的に集い、社会現象としての戦争や社会領域としての軍事を協働して考える学術的な「場」を構築したいと考えています。(→「戦争社会学研究会Society for Study of War and Warfare」、共編著『シリーズ戦争と社会』岩波書店、全5巻など)
戦争や軍事に関する社会意識調査
特に人びとの「当事者意識」を焦点に、現代日本における戦争や軍事に関する社会意識の動態を計量的・質的に調査しています。(→野上元「わからない(DK)という無責任、それとも希望?」など)
戦争史の歴史社会学的把握
歴史学(特に社会史・軍事史)の成果を借りながら、「戦争と社会」を捉えるために必要な通時的・共時的な比較の視座の獲得を目指して作業を進めています。(→野上元「市民社会の記述と市民/国民の戦争」「情報社会と「人間」の戦争」など)
現代軍隊としての自衛隊の社会学的研究
軍事社会学(military sociology)の知見を参照しながら、現代軍隊としての自衛隊、特にその社会との関係・接触面を国際比較の中で分析してゆきます。(→野上元「軍事におけるポストモダン」「防衛大学校の社会学」など)
大衆文化・言論における戦争や軍事の表象分析
戦争(体験・集合的記憶)が文学・言論・映画・アニメ・漫画などの「内容」にどのような時代性を刻印したかを分析します。(→野上元『戦争体験の社会学-「兵士」という文体』、「誰とともに何と戦う?-「内戦」を描く岡本喜八」など)
歴史社会学の「方法」についての理論的研究
さまざまな研究法に手を出してきた経験を生かし、「方法」を焦点に日本の歴史社会学の可能性についての検討を進めています。(→共編著『歴史と向きあう社会学-資料・表象・経験』、Gen Nogami, Historical sociology in Japan: rebalancing between the social sciencesandhumanitiesなど)